平成20年11月15日 獅林麦浪忌句会

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作品集 1 当季雑詠          

 

 主宰作品

            小春日や細めに伸びる生命線

 

的場秀恭

以下会員作品    主宰選句   主宰特選句

 

石榴爆ぜ吾に生涯の指輪なし

長清水美代子

 

風に聞く花野に消えしひとのこと(追悼)

長清水美代子

   

大甕を盈たす虫の音麦浪忌

長清水美代子

 

車座の足湯に紅葉迷ひ込む

森 一心

 

麦浪忌かりんどんぐり集いけり

池田慶子

   

秋の夜のてんてるさんの長電話

香田きぬ

   

掌になじみきて団栗の捨てがたし

高原疆次

 

冬うらら書斎の空気入換へる

井上幸郎

   

豪商の内堀に棲む秋の鯉

平橋道子

 

柿落葉みんな拾ってみたくなる

池田慶子

 

句座にある南瓜山人麦浪忌

森 一心

   

大き芋抱へ園児の声高し

池田慶子

  

巡礼の鈴ふと止みぬ初時雨

田中康雄

 

手袋に指の本心包みけり

あめ・みちを

 

得しものを手放すごとく湯ざめせり

あめ・みちを

 

駆け逝きし君よ安らげ冬夕焼

田中康雄

   

自販機にお札とらるる寒さかな

あめ・みちを