「ほーむ」 「作品集 2」 「作品集 3」 「写真集 1」 「写真集 2」
作品集 1
| 未知数へ昂る余生日記買う | 的場主宰 | ||
| ○印は主宰選句 | |||
| 焼芋の湯気にも似たる笑顔かな | 香田きぬ | ||
| 町内と云ふ人脈の餅つき会 | 岸 薫 | ||
| さまざまな人の歩幅よ風師走 | 山本フミ子 | ||
| 布団ほす腓(こむら)きりりと子は妻に | 長清水美代子 | ||
| 飾り付け待つ人形に菊選ぶ | 浅見雲舟 | ||
| 惚けるより惚れる人生冬うらら | 田中康雄 | ||
| ○ | 神農の虎が首ふり寒うなる | 泉 英蔵 | |
| 松茸を願ひてをりし松病みぬ | 佐久間静子 | ||
| 一葉も英世も待機お年玉 | 香田きぬ | ||
| 形振りは埒外のこと蟹?}る | 岸 薫 | ||
| 枯菊の中に緑の生きてをり | 池田慶子 | ||
| 矍鑠と忿怒のポーズ枯蟷螂 | 田中康雄 | ||
| ○ | 焼藷に幼心を温めおり | 山本フミ子 | |
| 鯊釣や川口に映えし近代橋 | 平橋道子 | ||
| 湧き水の気泡からめて舞ふ落葉 | 浅見雲舟 | ||
| 小春日に姉妹協力おこた出す | 三木市子 | ||
| 窓外の海霧立ちて穴子飯 | 松崎泰子 | ||
| 短日や菓子箱変じ薬箱 | 小原 勝 | ||
| ○ | 紅灯のにじむ横丁小夜しぐれ | 田中康雄 | |
| 枯芒ほうと記憶の烟りゆく | 香田きぬ | ||
| 花嫁に見とれてをりぬ七五三 | 岸 薫 | ||
| 寝つかれぬ冷たきままの足の指 | 池田慶子 | ||
| ○ | 韓流に押し流されて年暮るる | 三田村 和 | |
| 出展の墨する正座冬の雨 | 山本フミ子 | ||
| ○ | げんまんの指にとびつく冬茜 | 長清水美代子 | |
| 枯れ蔦のお役御免とぶら下がる | 浅見雲舟 | ||
| 学び舎のチャイムまろやか小春かな | 有馬正恵 | ||
| 短日や時計見直す夕仕度 | 畑山喜美代 | ||