獅林豊中例会 (平成23年9月17日)
作品集 3 当季雑詠
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主宰作品 膨らみを眩しく(もぎ)る秋茄子 |
的場 秀恭 |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 |
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天界の鳥籠開き小鳥来る |
あめ・みちを |
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○ |
長き夜また聞かされる一家言 |
阪本 彰 |
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藍甕に来てこほろぎの生演奏 |
松島 圭伍 |
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○ |
癌に勝つ手立ての一つ花野行く |
野村 朴人 |
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遠きより漁火照らしゐる秋思 |
乳原 孝 |
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海老蔵のりりしき舞台涼新た |
駿河谷敏枝 |
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しなやかに寄つてくる猫寝待月 |
大平 久子 |
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かなかなに急かれ米研ぐ厨妻 |
田中 康雄 |
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指先に秋の陽あつめ嬰笑ふ |
友成 陽子 |
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秋の日の賑はひ猫の写真展 |
根来久美子 |
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○ |
秋簾上げ来客を迎へ入れ |
的場 ヒサ子 |
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○ |
秋刀魚燃ゆおのが脂を滴らせ |
森 一心 |
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目に見える石に躓き秋暑し |
井上 幸郎 |
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秋半ば遠まわりして土の径 |
田渕 豊 |
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○ |
鳴く虫の間合いに闇の息づかい |
山浦 純 |
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揚げ羽蝶夏と秋とのはざま飛ぶ |
木村 あつし |
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刈る人も蒔く人も無く稲の秋 |
平田 市子 |