獅林大阪例会(平成21年7月11日)
作品集 2 当季雑詠
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主宰作品 好奇心雲へ逃げ込む暑さかな 的場 秀恭 |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 ◎ 主宰特選句 |
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◎ |
おとがひを甘さに濡らし西瓜食ぶ |
中田 裕子 |
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祝宴の打ちとけ合ひてビール汲む |
山村 絹子 |
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あめんぼう田んぼの中にある自在 |
増田 雅子 |
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短夜やステンドグラスの窓明り |
田中 俊 |
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夏の海思い出多し子の歓声 |
吉村 和子 |
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○ |
ふるさとの見えて白靴拭ひをり |
東 徹 |
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石榴の実封印したきことのあり |
駿河谷敏枝 |
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紛れ入る近き悪声夕蛙 |
山下 静子 |
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紫陽花の毬はずませて走り雨 |
田中 芳夫 |
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湯治場の暗き売店夏茗荷 |
三ツ木尚子 |
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水に浮くといふ静かさ夜の金魚 |
あめ・みちを |
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貧しかる昼餉の卓を蟻漫歩 |
梶谷 予人 |
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羅やオペラグラスの中で死ぬ |
牧瀬 祐子 |
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四県で水喧嘩やら空のダム |
平田 市子 |
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○ |
夕暮れの川瀬に遊ぶ鮎の群れ |
久山田鶴子 |
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○ |
指輪なき指しなやかに桃をむく |
大平 久子 |
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行きもどりして噴水に人を待つ |
的場 ヒサ子 |
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◎ |
梅雨晴や河馬ザバリ出で大あくび |
岸 薫 |