獅林大阪例会(平成21年7月11日)

                  ホームページ    作品集 2   作品集 3     写真集

作品集 1  当季雑詠  

 主宰作品      人生の美しき余白や星祭る 

                                            的場   秀恭

以下会員作品   主宰選句   主宰特選句

 

尋ね来て日傘の内の疲れかな

三ツ木尚子

 

目ん玉を濡らし声高水着の子

あめ・みちを

 

俯けば娘らくわつぽする夏は来ぬ

高原  彊次

  

もぎたてのトマト山盛り竹の笊

田中     俊

    

触れさせて孫にエコ説く蛍の火

田中  康雄

 

星合やメールアドレス交はしゐて

田中  芳夫

 

初蝉の声を待ちつつシャツを干す

山下  静子

 

バイク買ふ不良老年仏桑花

駿河谷敏枝

 

浴衣着て何もなかつた顔をする

牧瀬  祐子

利かん気で利発どこの子百合の花

根来久美子

 

宿浴衣聞こえよがしに国訛

東    徹

  

夏雲の速き流れや五重塔

増田  雅子

 

皇后のゆりかごの歌団扇風

森     一心

 

焼酎の氷に映える夢の色

久山田鶴子

 

片言の幼の笑みや夜店の灯

的場 ヒサ子

就活の孫の背見送る大暑かな

青山   正枝

 

骨一つ判一つ還り沖縄忌

平田   市子

  

夏祭期末試験と云う憂い

岸         薫

 

涼しさやどこまでつづく地下迷路

大平   久子

 

姦しきエコにエゴあり蝉の声

小原      勝