獅林九月例会(豊中句会) (平成29年9月16日)
作品集 3 当季雑詠
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主宰作品 総身を風の自在に花芒 |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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隠沼に秋日のとどく刻のあり |
阪口 悌 |
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蓑虫がこの世の表裏見てゐたり |
田渕 豊久 |
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日焼けした顔顔顔の通学路 |
大本 和俊 |
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阿波踊り小さき手すら上げ踊る |
平田 市子 | |
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サーカスのテントの尖り良夜かな |
岸 薫 |
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○ |
爽やかやストローの向き変える風 |
田中 俊 |
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ほろ酔いの歩幅ゆるめる良夜かな |
山浦 純 |
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秋暑しただそれだけでする会釈 |
小寺 保子 |
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墓洗ふおいしい水を惜しみなく |
弘 操 |
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良夜かな闇に向ひて椅子ひとつ |
弘 操 |
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虫籠を持たされ私兄を追ふ |
矢野 悦子 |
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敬老日の案内ふたつありがたや |
鳥居 弘美 |
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吾ために燃えて咲きたり彼岸花 |
有馬 正恵 |
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一かぶりしづく肘まで桃匂ふ |
根来久美子 |
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黙祷の空に鐘の音赤とんぼ |
あめ・みちを |
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赤とんぼそよぐ瑞穂の波の上 |
阪本 彰 |
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松茸を食べたき夫にカナダ産 |
野村 チセ |
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○ |
サイレンの何事も無く葡萄食む |
宮井 恭子 |
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語り部として敬老の日も立ちて |
金子 和子 |