獅林九月例会 (豊中句会) (平成29年9月16日)
作品集 1 兼題 「良夜」
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主宰作品 大声で稚児が本読む良夜かな |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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ワイングラス軽く合わせる良夜かな |
田渕 豊久 |
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晩学の墨よくかをる良夜かな |
大平 久子 |
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久闊の友と過せし良夜かな |
阪口 悌 |
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ひとり居の帰宅の小路良夜かな |
澤田 稔子 |
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竪琴を奏づる人魚良夜かな |
あめ・みちを |
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良夜かな親を気づかふ子らのゐて |
野村 朴人 |
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○ |
アカペラで唄ふ良夜の長湯かな |
奥村 遊山 |
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この窓もあの窓も開き良夜かな |
梶谷 予人 |
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夫婦てふほど良き距離にいて良夜 |
田中 俊 |
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○ |
縁談のうまくまとまり良夜かな |
大本 和俊 |
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宙へまで良夜の道の青信号 |
岸 薫 |
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○ |
ぐずる児を寝かせてよりの良夜かな |
山浦 純 |
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口笛を吹いて人来る良夜かな | 松島 圭伍 |
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寄り添へる二人の素直良夜かな |
阪本 彰 |
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○ |
老々の二人良夜をそれぞれに |
小寺 保子 |
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兄妹や寝相も同じ良夜なり |
平田 市子 |
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甘つたれの猫ひざに来る良夜かな |
根来久美子 |
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一人酒君につながる良夜かな |
有馬 正恵 |