獅林11月例会(平成17年11月12日)

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                       作品集 2  当季雑詠

    新酒酌む問はず語りに頷きて 的場主宰
                   以下 会員作品は主宰選 
 ○ 恋の絵馬たもとにめて神発てり 須藤 操
 ○ 首すくめ小さく踏み出す北風の街 田中康雄
触るる木の温みのままに冬に入る 乳原 孝
秋雛にもの言いて仕舞いけり 荒木律子
一蜻蛉行きつ戻りつ夫婦甕 森 一心
笹鳴きのための心を空けておく 篠原美代
誰が為の枕とならむ烏瓜 佐久間静子
 ○ 童心をリュックに詰めて柿日和 香田きぬ
  ペン刻む乾きし音や秋気澄む 山浦 純
麦浪忌ここが天地と石蕗の花 澤田稔子
冷まじや子は従はず逆らひぬ 堀之内鼓譚
残る虫源平ゆかりの戦跡 平橋道子
 ○ 少女期も今も頬杖鰯雲 篠原美代
  横丁にポン菓子屋来て冬隣 天日照子
  長説法始まりは咳一つから あめ・みちを
筆塚の書体にやさし野紺菊 塩坂和子
行く秋や名山踏破の葉書来る 高原疆次
幸せのかたちに太き毛糸編む 乳原 孝