平成22年12月11日 (獅林忘年句会)
作品集 3 当季雑詠
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主宰作品 全身に切符を探す着ぶくれて |
的場 秀恭 |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 |
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慈愛満つ冬日の中の伎芸天 |
辻垣内幸子 |
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腑のどこかきりりと痛む漱石忌 |
あめ・みちを |
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ほんたうはいける口なの年忘れ |
根来久美子 |
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石焼いも昭和は遠くなりにけり |
松岡 弘 |
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日向ぼこ癌の告知を諾ひて |
野村 朴人 |
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○ |
舞台果て熱るをさます寒の月 |
森本加寿子 |
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静かなる紅葉ゆらめく水鏡 |
小西美代子 |
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替へ歌が出て中締めの忘年会 |
小原 勝 |
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雪隠を磨き上ぐるも年用意 |
森 一心 |
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見残していよよ華やぐ紅葉かな |
田中 俊 |
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ままならぬ身に鞭打ちて十二月 |
大平 久子 |
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蓮枯れて我一人言多くなり |
伊藤 菊代 |
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冬晴れて青き涙のあふれけり |
谷尾 サトミ |
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○ |
きりきりと灯を縛りつけ聖樹とす |
田中 芳夫 |
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シンボルの黄の枯れ急ぐ御堂筋 |
田中 康雄 |
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粕汁にめがね曇らせはふはふと |
中田 裕子 |
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忘年やゆるりとはづすイヤリング |
松島 圭伍 |
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風花や夜空は星の棲むところ |
乳原 孝 |
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雪吊りの縄爪弾くは風の神 |
吉川 唯秋 |
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三味の音に入りて師走の遠ざかる |
駿河谷敏枝 |
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ポインセチア提げて薄給家族かな |
田中 邦夫 |
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法要で笑顔で会えた五兄弟 |
田中 恒夫 |
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梵鐘の寒ほどきゆく余韻かな |
梶谷 予人 |
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ま向かふも風に崩るる鴨の陣 |
山下 静子 |
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木の葉ふるいちからでなおしますといふ |
高原 風太 |
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寒昴静寂といふ音のあり |
吉川 唯秋 |
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霜柱踏み締め来たる靴を干す |
安田 ミヨ子 |