平成22年11月13日 獅林麦浪忌句会
作品集 3 当季雑詠
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主宰作品 熟れ柿に亡き人偲ぶ麦浪忌 |
的場 秀恭 |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 |
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○ |
ぜんざいに染まる杉箸七五三 |
松島 圭伍 |
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セーターを潜りて笑顔出でにけり |
あめ・みちを |
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寂寞と冬の桜の二三輪 (大阪城) |
田中 芳夫 |
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湯上りの重ね着探す冷気かな |
久山田鶴子 |
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庭隅にアイデンティティー石蕗の花 |
東 徹 |
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亡き人を肴にせんと濁り酒 |
森本加寿子 |
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少年の遠き目をして北風(きた)に立つ |
あめ・みちを |
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○ |
芒原落日を待つカメラマン |
駿河谷敏枝 |
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人逝きてひとしほ染みる秋の風 |
森本加寿子 |
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○ |
短日や長居に気付く友の家 |
有馬 正恵 |
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冬に入る心の隙間ひとつ閉ぢ |
乳原 孝 |
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風強し枯蟷螂のうごかざる |
友成 陽子 |
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○ |
枯葉散るどこか巴里めく石畳 |
松島 圭伍 |
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○ |
枝垂れ萩零れて鯉の背を飾る |
田中 俊 |
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庭紅葉忌日たがへず濃かりけり |
友田 直文 |