獅林大阪例会(平成22年7月10日)
作品集 1 当季雑詠
|
主宰作品 バーゲンのちらし水色巴里祭 的場 秀恭 |
||
|
以下会員作品 ○ 主宰選句 |
||
|
|
宵の口と云う刻が好き初浴衣 |
岸 薫 |
|
|
琴の音の水琴窟や沙羅の花 |
平井 孝治 |
|
|
涼風や眼鏡はずして無に浸る |
中田 裕子 |
|
|
荒梅雨や世界注視の蛸占ひ |
森 一心 |
|
|
思い切り捨てて涼しくなる仏間 |
大平 久子 |
|
|
反り返るトーストの肌梅雨晴間 |
田中 俊 |
|
|
竿うりの間のびする声炎暑かな |
青山 正枝 |
|
○ |
母の香の残る籐椅子色褪せし |
中田 裕子 |
|
|
水玉のはじけ輝く蓮浮葉 |
小西美代子 |
|
|
はまなすや湖辺に鳥影見当らず |
山下 静子 |
|
|
透明な絆の太さ星祭 |
小原 勝 |
|
|
適中の蛸占いや半夏生 (W杯) |
平田 市子 |
|
|
夕立に濡れ全身で泣く児かな |
的場 ヒサ子 |
|
|
言葉には出来ぬ想ひや星まつる |
大平 久子 |
|
|
地下街の迷う出口に新樹光 |
平井 政博 |
|
|
六月を戦って戦って果つ |
岸 薫 |
|
○ |
万歩計日々五千歩へ風薫る |
平井 孝治 |
|
|
炎昼のバス待つ列の長かりし |
山村 絹子 |
|
○ |
濃紫陽花ぬれし手のまま受話器とる |
青山 正枝 |
|
|
七夕や誰に憚る夫婦仲 |
小原 勝 |
|
|
鯵の目の縁に残れる波の色 |
阪本 彰 |
|
|
たなごころ緑に照らす蛍かな |
野村 朴人 |
|
|
傘の彩華やぐ梅雨の石畳 |
田中 康雄 |
|
|
塩辛蜻蛉(しおから)や幼き我を呼び戻し |
山浦 純 |