平成21年11月14日 獅林麦浪忌句会

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作品集 1 当季雑詠          

 

 主宰作品

            晩学の一と日短し石蕗明かり

 

的場 秀恭

以下会員作品    主宰選句   主宰特選句

 

やはらかき柿の木洩れ日麦浪忌

三井 満子

 

峠まで芒に埋まる黄金風

堀   芳子

   

父母も又心に残る七五三

久山田鶴子

 

小春日のもう爪磨がぬ猫となり

高原 疆次

 

日向ぼこ噂の尾鰭は裁ち切って

長清水美代子

   

欄干のライオン吼ゆる冬の町

根来久美子

   

慈母のごとやさしく座しぬ石蕗の花

駿河谷敏枝

 

起きるたび枕に拾ふ木の葉髪

増田 雅子

   

髪切りて女の決意鵙高音

森   一心

 

天空の村いっせいの熟柿かな

大庭 宣子

 

柿紅葉散りつぎ何か急かるる日

塩坂 和子

 

飲む酒の温みがうれし菊の宴

田中 幸雄

   

人音を制して名月のぼり出す

家永 衣子

秋の風ドイツワインは白が良し

田中   俊

 

さざんかの白きを汚す風の翳

あめ・みちを

 

ワクチンの事も気になる冬仕度

小原   勝

 

落葉掃く箒の先を風が行く

堀   芳子

   

恙無く生きながらえて熟柿食む

田中   俊