平成20年12月13日 (獅林忘年句会)
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作品集 3 当季雑詠
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主宰作品 疎遠てふ別れもありて年惜しむ |
的場 秀恭 |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 ◎ 主宰特選句 |
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○ |
湯豆腐や指美しき人とゐて |
安田 ミヨ子 |
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渓紅葉岩から岩へ水折れて |
大村佐紀子 |
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過ぎし日の悔を捨てたき年の暮 |
大本 和俊 |
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散り残る葉に大悲あり公孫樹 |
梶谷 予人 |
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神代より息づく森やぶな黄葉 |
野村 朴人 |
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本心のいつしか透けておでん酒 |
増田 雅子 |
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○ |
手薄なる髪に手が行く日向ぼこ |
小原 勝 |
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◎ |
何事も主に委ねたき冬日かな |
伊藤 菊代 |
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葱刻む指の先まで細うして |
あめ・みちを |
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大嚏(おおくさめ)して周りの時を止めにけり |
平田 市子 |
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青空もまぶしむ銀杏黄葉かな |
田中 俊 |
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さくさくと落葉にのせる身の一つ |
森本加寿子 |
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幸を少し残して年暮るる |
平井 孝治 |
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◎ |
句の欠片(かけら)紡いで夜半の虎落笛 |
中田 裕子 |
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夕茜まばらに樹林冬急ぐ |
島田スマ子 |
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生きるとは日々迷ふこと日記果つ |
森 一心 |
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君の事あっぱれと思う年の暮 |
有馬 正恵 |
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年の瀬や日だまりの犬大欠伸 |
大平 久子 |
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朝光(あさかげ)やときめきて踏む初氷 |
岸 薫 |
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障子貼り「破った!」と言われ肩落す |
平田 市子 |
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○ |
乳母車落葉はさみてたたまれり |
山下 静子 |
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まあいけとすすめる間合おでん酒 |
高原 疆次 |
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筆太の変の一文字年の暮 |
木匠冨佐子 |
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遖(あっぱれ)と喝と綯(な)い交ぜ年果つる |
田中 芳夫 |