平成30年11月17日 獅林麦浪忌句会
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主宰作品 拝殿に陽の行き渡り神の留守 |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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○ |
呼べどもうゐない衣子姉石蕗の花 |
大平 久子 |
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枯蓮折・突・屈・腐全て寥 |
あめ・みちを |
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くいしばる能面の笑み影冴ゆる |
竹林 惠子 |
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○ |
竹林を縫ひし木洩れ日小春風 |
森 麻季 |
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デイの日の口ほのあかし霜の花 |
友成 陽子 |
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茶花垣ちらほら咲きぬ寺しづか |
阪口 悌 |
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○ |
待ち人の来ぬ街角や時雨降る |
大本 和俊 |
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北風は寂しかりけり杖の音 |
やえ しげ子 |
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○ |
母の手へだつこをせがむ七五三 |
増田 雅子 |
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寒くあれば部屋の広さや灯ともしぬ |
竹林 惠子 |
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山茶花の径みち語り過ぐ歩み |
友成 陽子 |
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年令を当てっこしての日向ぼこ |
矢野 悦子 |
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空見あぐ雨月の傘の黒さかな |
河合 和彦 |
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青信号渡り切りたし神の留守 |
竹林 惠子 |
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福耳の赤子産まれて石蕗の花 |
田原 知子 |
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鯉の池水面を照らす夕紅葉 |
的場 ヒサ子 |
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交番の灯り四面の夜寒かな |
山浦 純 |
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ふと命惜しみたくなる小六月 |
田中 俊 |
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麦浪の墓守るかに石蕗の花 |
森 一心 |