獅林七月例会(平成29年7月9日)
作品集 2 当季雑詠
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主宰作品 夏蝶に独りの午後を覗かるる 的場 秀恭 | ||
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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新藷やしばし忘れし国言葉 |
えんどうたえこ |
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遠雷や早足の人交差する |
有馬 正恵 |
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待つことの苛立ち秘めて岩魚釣り |
大森 利治 |
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静寂や使僧の汗が乾く頃 |
やえ しげこ |
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活気満つ炎暑の街の歩道橋 |
堀 芳子 |
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○ |
孫の椅子はじいちゃんの膝夕すずみ |
大野 恭子 |
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幼子の声を尽して水遊び |
的場 ヒサ子 |
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○ |
野地蔵は紫陽花に濡れ雨に濡れ |
江草 純子 |
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本心を明かさぬままに七変化 |
森 一心 |
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十薬の白が夜道の道しるべ |
松島 圭伍 |
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夏座敷村一番の風通す |
田中 俊 |
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出来ること少しづつ減り梅雨に入る |
伊藤 菊代 |
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立ち話蚊取線香消ゆるまで |
森本加寿子 |
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渓流に迫り出す簀子鮎の膳 |
森 麻季 |
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門前の町筋真直ぐ夏つばめ |
あめ・みちを |
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何もかも忘れるための三尺寝 |
増田 雅子 |
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七夕の笹振り回しジィジに見せ |
平田 市子 |
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子の握るソフトクリーム陽が舐める |
奥村 遊山 |
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妣に代り御披露目申す花合歓忌 |
梶谷 予人 |