獅林第十九回北嶺忌句会 (平成29年1月30日)
作品集 1 当季雑詠
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主宰作品 千号を目指す仲間の北嶺忌 |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 ◎ 主宰特選句 ○ 主宰選句 | ||
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便りこぬ友を案ずる七日粥 |
浜田 清美 |
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枯蟷螂女の寿命伸ぶばかり |
山浦 純 | |
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初雪を小さなバケツに集めけり |
平田 市子 |
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駅伝の女子らに京の雪しまき |
川部 秀江 |
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○ |
スランプをコートにつつみ句座へゆく |
小西 由起 |
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遭難碑雪舞ふ海を眺めをり |
大本 和俊 |
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頬被りして子の目のみ動きをり |
友成 陽子 | |
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燃えさかり春へと走る山焼く火 |
辻垣内幸子 | |
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南天の実に新しい雨が降る |
門田 てる子 | |
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高層ビルまだ骨ばかり寒の月 |
松島 圭伍 | |
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帰る家待つ人も居て冬灯 |
岸 薫 | |
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酒蔵の井の寒水に酔いし旅 |
浜田 清美 | |
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せせらぎの奏で始める春の歌 |
いがらしかずを |
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◎ |
風花や美しきことばの国に生き |
山浦 純 |
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○ |
おみき受くにわか氏子の初詣 |
小西 由起 |
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○ |
冬の朝子等とヌクヌク惰眠かな |
平田 市子 |
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駅を出る一人ひとりに朧月 |
松島 圭伍 |
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初富士の雄姿拡げる山中湖 |
浜田 清美 |
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先師いま生誕の地へ栖月忌 |
森 一心 |
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初灯明徳用燐寸にて点す |
岸 薫 |
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街灯に舞いたる雪のライブかな |
高松 惠子 |
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初場所や郷土の宇良の技光る |
佐々木まゆみ |
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大吉のみくじを引きて春を待つ |
川部 秀江 |
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○ |
着ぶくれて気がかりなこと隠しけり |
大平 久子 |
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黒豹の静かに舐める寒の水 |
田原 知子 |
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み仏に吐く白息のなかりけり |
弘 操 |
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○ |
できること手伝ふと夫春近し |
根来久美子 |
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○ |
水仙の折れて直(す)ぐなる気品かな |
東 徹 |
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初日の出伊勢のホテルの玻璃戸から |
岡本 淑子 |