獅林九月例会 (豊中句会)   (平成28年9月17日)

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作品集 1    兼題 「燕帰る」

主宰作品

                      暮れ残る影を重ねて帰燕かな

 

 的場   秀恭

以下会員作品    主宰選句  

 

つばめ帰る老犬見上ぐ巣跡かな

 矢野   悦子

もう降りることなき高さ帰燕かな

 弘    操

 

帰燕して河原広く夕映えり

 山下   静子

  

燕去ぬ軒のぬくもり携へて

 江草  純子

 

天翔る帰燕挙つて南向く

 あめ・みちを

  

燕去ぬ吾に家なき本籍地

 奥村   遊山

 

空を暗め帰る無音のつばくらめ

 根来久美子

 

去ぬ燕豊葦原の仮の宿

 阪本   彰

 

父は子に海を語りぬ去ぬ燕

 梶谷  予人

  

燕帰る人知及ばぬ空の果て

 森本加寿子

 

秋燕や病舎最上階に佇ち

 石井   洋子

    

秋燕の縋る葉裏や夕ざるる

 的場 ヒサ子

のき下に名残りの古巣帰燕かな

 澤田   稔子

今帰燕はじまりたるや天暗し

 高原   風太

 

燕帰るわたしの秘密そのままに

 増田   雅子

 

よし原に帰燕幾千急降下

 岸       薫

 

秋つばめ別れの舞の無限大

 森    一心 

 

軒陰に声なき今朝の帰燕かな

 友成  陽子    

 

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