獅林奈良例会(平成28年5月21日)

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作品集 1  兼題 「夏めく」

    主宰作品             

           人人人夏めく街を散策す        

 

  的場  秀恭 

 以下会員作品   ○ 主宰選   

 

  夏めくやひざ小僧出す女学生

  新居   純子

  

  夏めくやお腹の丸み目立つ服

 平田   市子

 

 マネキンのポーズ三態夏めけり

 あめ・みちを

  夏兆す少し多目に筆の水

 大平  久子

 夏めくや道行く声の近くなり

 根来久美子

 夏めいて夫の答えはとんちんかん

 田原   知子

  

 理髪師の指よく動き夏めきぬ

 岩佐世紀子

  

 乙女らの脚の伸びやか夏めける

 田中   俊

 

 夏めくや客死もロマン旅心

 小原    勝

 

 二上山(ふたかみ)の襞くっきりと夏に入る

 弘       操

 

  夏めくや夢中に遊ぶ豆リュック

 増田   雅子

 

 紫外線汝がこめかみに夏兆す

 梶谷   予人

  

 夏めきて生駒山先づ膨らめる

 峯松   秀吾

 

 ビルの窓拭くゴンドラに夏兆す

 山浦   純

 

 街路樹に昼時のあり夏めきぬ

 長谷川澄江

 

 夏めきて風と日差しの絡み合ふ

 矢野  悦子

 

 ベランダに木椅子一脚夏めける

 野毛   由子

 

 ほぐさるる夏めく奈良の風うけて

 岸    薫 

 

 夏きざす万のきらめき志摩の海

 松島   圭伍

                   

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