獅林豊中例会 (平成27年9月19日)
作品集 2 当季雑詠
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主宰作品 ふるさとは哀愁の色あきつ群れ |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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鰯雲空に余白の無かりけり |
田中 康雄 |
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遮断機の音ほど咲けり女郎花 |
友成 陽子 |
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白萩の盛りの子規の句碑拝す |
根来久美子 |
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台風後消防団の法被干す |
平田 市子 |
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重さうに燃え立つ赤や鶏頭花 |
東 徹 |
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○ |
夕闇を縁どりとして白芙蓉 |
あめ・みちを |
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古家の跡地秋風吹くばかり |
増田 雅子 |
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焼きたての秋刀魚五分で胃に入る |
有馬 正恵 |
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秋日濃し褪せし旧字の紺のれん |
山下 静子 |
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戦死者の高き墓石に秋時雨 |
矢野 悦子 |
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○ |
萩めでる父晩年のかすれ声 |
江草 純子 |
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豊饒の海の紺碧いわし雲 |
阪本 彰 |
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小さくともむかごの頃となりにけり |
田中 秀明 |
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爽やかや村の吊橋通学路 |
小原 勝 |
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新涼や肌にほどよき風まとい |
山浦 純 |
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赤とんぼ風に吹かれて宙返り |
やえ しげこ |
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鰯雲流れて空に水脈のなし |
弘 操 |
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気にかゝる縫物出して夜長し |
伊藤 菊代 |
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秋天を支えるように腕伸ばす |
田中 俊 |
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○ |
栗飯や一部始終を聞くはめに |
大平 久子 |