獅林大阪例会(平成27年7月11日)
作品集 2 当季雑詠
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主宰作品 捗らぬ吾を諭して青葉木菟 的場 秀恭 | ||
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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夏風邪の入り込みたる気のゆるみ |
的場 ヒサ子 |
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限りある薔薇はいのちの緋を放つ |
山浦 純 |
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不機嫌な新じゃがいもの在りにけり |
岩佐世紀子 |
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短夜やまた数へてる一二三 |
新居 純子 |
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○ |
姉妹寄り又母のこと星祭り |
岸 薫 |
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観音の祠に声の雨蛙 |
大平 久子 |
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兄弟は下がしつかり夏帽子 |
小原 勝 |
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夾竹桃健気に老いし少国民 |
小原 勝 |
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炎昼や口縄坂の刃向かい来 |
山浦 純 |
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海越えて坊やと共に夏の句座 |
岸 薫 |
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雷鳴を聞いて毛布を腹に掛け |
平田 市子 |
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見たくない軍服の孫梅雨寒し |
野村 朴人 |
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こだわりを捨てゝはればれ梅雨晴間 |
大本 和俊 |
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列島を隈なく吹くや青田風 |
梶谷 予人 |
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○ |
青田波そのまま飲める湖の水 |
阪本 彰 |
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梅雨寒の柩の老は言ひたげに |
牧瀬 祐子 |
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かたつむり食ぶ羽目に会ふ巴里の旅 |
奥村 遊山 |
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○ |
梅雨じめり囲碁うつ夫の石の音 |
米澤 カヨ子 |