平成26年12月6日 獅林忘年句会
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主宰作品 漂へる雲なごませて冬の月 |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 | ||
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また一つ風呂屋の廃業冬に入る |
増田 雅子 |
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落すもの己が影のみ冬木立 |
高原 風太 |
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冬菊やここに居所侘びた庭 |
辻垣内幸子 |
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冬ざれや遠ざかりゆく救急車 |
的場 ヒサ子 | |
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冬日燦悠揚と立つ天守閣 |
田中 康雄 |
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何事もうかと過せぬ師走かな |
大本 和俊 |
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日短かや小走りになる家の中 |
伊藤 菊代 |
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雲動かず我も動かず日向ぼこ |
大森 利治 |
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逝く年や健さん文ちゃん昭和消ゆ |
森 一心 |
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秋夕焼鳥も早めに帰り行く |
国分 順一 |
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子の為にパパ初サンタ奮闘す |
平田 市子 |
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仰ぎ見て心ひろがる小春空 |
浅井美代子 |
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短日や日々生かされて生かされて |
平井 政博 |
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風の音枯れゆくものへ絡みけり |
あめ・みちを |
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覚え無き丸秘ファックス十二月 |
小原 勝 |
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冬紅葉無理にも笑ふためのもの |
乳原 綾子 |
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着ぶくれて第六感もとどこほる |
阪本 彰 |
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二人鍋締めは雑炊卵入り |
森本加寿子 |
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裸木となり無一物無尽蔵 |
駿河谷敏枝 |
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叱られし少年のごと菊枯るる |
田中 俊 |
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冬星のひとつへ向かふ冬の星 (はやぶさ2) |
乳原 孝 |