平成25年12月14日(獅林忘年句会)
作品集 2 当季雑詠
|
主宰作品 点滴の孤独を癒す冬の月 |
的場 秀恭 | |
|
以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
|
|
冬ざれの窓くもらせて生きてをり |
乳原 孝 |
|
|
冬枯れの野に独り言落しゆく |
松島 圭伍 |
|
○ |
師走来て日とび刻とぶ迅さかな |
大平 久子 |
|
|
少年の日に回帰する聖樹の灯 |
森 一心 |
|
|
朽ちしものその奥底に冬木の芽 |
駿河谷敏枝 |
|
|
口喧嘩虫の居所冬に入る |
平井 政博 |
|
○ |
喜寿の喜の日々過ごしたし日記買ふ |
小原 勝 |
|
|
俳句てふしあはせのうた冬ぬくし |
野村 朴人 |
|
○ |
どこまでが百薬の長温め酒 |
平井 政博 |
|
|
湯豆腐のふつふつ動く二人中 |
辻垣内幸子 |
|
|
今日一と日無事を祈りて落葉掃く |
的場 ヒサ子 |
|
|
潮退きてゴミの残りし冬の浜 |
大本 和俊 |
|
|
湯豆腐やあてなく空の銚子振る |
あめ・みちを |
|
○ |
どこからか水漏れの音年の暮 |
田中 邦夫 |
|
|
冬の陽を車窓ことごと分け与ふ |
澤田 稔子 |
|
|
鳥鳴いて鳴いて静もる冬の庭 |
根来久美子 |
|
|
人生の結果のひとつ木の葉髪 |
阪本 彰 |
|
|
息白し言はでものこと言ひ募る |
阪本 彰 |
|
○ |
読みふける「夏炉冬扇」や冬灯 |
野村 朴人 |