平成25年11月23日 獅林麦浪忌句会
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以下会員作品 | ||
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晩年を素直に生きて木守柿 |
田畑 房子 |
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一点の鷹碧天を引きしぼり |
松島 圭伍 |
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花八ツ手無口とほしてひたに生く |
阪口 悌 |
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残菊を起こし香りを抱きにけり |
根来久美子 |
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衣子姉の無垢のほほえみ石蕗の花 |
駿河谷敏枝 |
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落ちるものなにもなき空冬木立 |
田中 俊 |
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そして今麦浪軒の庭小春 |
根来久美子 |
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霜踏んで余生確かな音を聞く |
塩坂 和子 |
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麦浪忌句友集ひて寺子屋に |
駿河谷敏枝 |
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百寿得て死出の旅路は寒からむ |
家永 衣子 |
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委ねるという事を知り冬はじめ |
伊藤 菊代 |
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わだかまり解けて二人に冬うらら |
山浦 純 |
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配色はまさにゴッホの紅葉山 |
小原 勝 |
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ひとことの言葉のぬくみ冬の霧 |
乳原 孝 |
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瘡蓋(かさぶた)も消えしトラウマ小春の日 |
小原 勝 |
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静脈のやうに学舎の蔦枯るる |
田中 康雄 |