獅林豊中例会 (平成25年9月21日)
作品集 2 当季雑詠
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主宰作品 新蕎麦の匂ひの中にゐる安堵 |
的場 秀恭 | |
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以下会員作品 ○ 主宰選句 | ||
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男靴揃へておきぬ居待月 |
大平 久子 |
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○ |
ご近所の底力知る秋出水 |
増田 雅子 |
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ときめきは余生の力吾亦紅 |
岸 薫 |
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言葉なく別れる背中秋の声 |
山浦 純 |
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だんじりの意気込み走る残暑かな |
澤田 稔子 |
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艶やかにゆるりと過る秋の蛇 |
根来久美子 |
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球面に漲る力露の玉 |
あめ・みちを |
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萩ゆれて小さき地蔵の笑顔かな |
友成 陽子 |
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秋声や波に寄り添ふ貝一つ |
的場 ヒサ子 |
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満月の銀光に染まりダチュラ咲く |
田中 秀明 |
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遠花火後から音の遺言めく |
高原 風太 |
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さぎ草の哀しきまでに揺れず立つ |
井上 幸郎 |
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○ |
秋晴れや世界語となるおもてなし |
森 一心 |
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秋津とぶ薙ぎたふされし草の上 |
梶谷 予人 |
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一湾に満月ひとつ我ひとり |
田中 俊 |
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かなかなや杜は足許から暮るる |
東 徹 |